消防士の仕事内容を少し詳しく解説!救助隊編

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消防士の仕事内容、今回は救助隊について少し詳しく解説します。

救助隊はレスキュー隊という名前で覚えている方も多いと思います。

オレンジの服を着て、あらゆる事故に対する高い技能を持ち合わせている正真正銘プロ集団です。

消防局・本部によって運用方法が変わってきますが、私が所属していた場所を基準にお伝えします。

救助隊の仕事は高度な技術を使って人命救助が必要な災害や事故に対応する救助活動がメインになります。

写真の隊員は水色の服を着ていますが、これは感染防護衣と言います。血液などが付着しないように着ています。最近は怪我をしている要救助者がいればこの服を着ているので、オレンジではないと感じる人がいらっしゃるかもしれませんね。

私も少しかかわったことがある救助隊の仕事について、今回は少し詳しくお伝えしたいと思います。

 

消防士が行う救助隊員の仕事内容とは

ご存じの通り救助隊はあらゆる救助事案に対応します。

ここでは、あらゆる救助事案するためにこのような部隊があってこういう活動をするのだという紹介をしたいと思います。

 

特別救助隊

特別救助隊とは、救助隊の正式名称です。イメージしやすいのが、交通事故で車内から出られなくなった場合や、機械等に挟まれた場合だと思います。

私が出動した事案では、小さな子供が鉄製の子供用椅子の隙間に手が入って抜けなくなったという事がありました。救助用の器具を使用し隙間を広げて抜きました。このような出動も救助事案となります。

写真は建物の壁に穴をあけて進入口を作る訓練です。大地震で倒壊して出入口が無い状況を想定しています。東日本大震災以降このような訓練が増えました。

消防と言えばロープの存在は外せません。上の写真は出初式での訓練展示ですが、腕力だけで登っていきます。

今の時代、実際の災害でこのような原始的ともいえる方法はあまり使いませんが、ロープしか手段がない事を想定しロープを使う訓練(ロープワーク)を欠かさず行っています。

はしご車を運用する救助隊は多いと思います。

写真ははしご車の操作レバーで左右のレバーで伸縮、旋回を行います。そして、消防車から水を送ってもらい高所からの放水も可能です。

写真は梯子です。消防にはロープ同様この装備が欠かせません。

消防専用の梯子で、伸ばして上階に上るだけでなく写真のように色々ロープを付けて下の方から人を引き上げたり、降ろしたりすることができます。

水難救助隊

水難救助隊とはその名の通り、水の事故に対応する部隊です。

水難救助隊は専門の部隊ではなく、消防隊や救助隊との兼務が多いです。

私が所属していた消防本部は消防隊との兼務で、水難事故があると消防隊がウエットスーツに着替え、専門の車両で出場し、ボートや水上オートバイで海の事故に出て救出活動や捜索活動を行います。

私は過去に海に車が落ちた事故で中にいる運転手を潜水して救出したことがあります。台風が接近している時のサーファーの流されも多く、そのような時に救出しに行くと波が壁のように迫ってきて結構命懸けだったりします。

 

急流救助

水難救助の一つです。比較的上流の流れが速い河川に人が流された時に活動する部隊です。海での事故とは全く救出方法が違います。

 

山岳救助隊

山の中で遭難した人、または動けなくなった人を救助する部隊です。

大変なのが登山をして救助地点まで行かなければならない長丁場になる事です。

しかもただ行くだけではなく、搬送に必要な機材を携行し、帰りは救助した人を搬送して戻らなければいけません。

ヘリコプターで行くことができればよいのですが、行けない場所へはこのような登山技術に長けた救助部隊が徒歩で現場に向かわなければならないのです。

 

特殊災害対応

写真は化学物質テロを想定した訓練です。

真夏にこの服を着ることを想像するとどうなるか考えてみてください。

この防護服は化学物質が体に付かないように、また吸い込まないようにできているため密閉度が非常に高いです。なので空気呼吸器を装着したその上にこの防護服を着用します。

熱い、動きづらい、お互いの意思疎通が難しい、閉所がダメな人は圧迫感が凄いので多分着ることができません。

最近は救助隊だけでなく消防隊も防護服を着る訓練が多くなってきていますが、危険度が高い場所で活動するのは救助隊になると思います。

 

都市型救助

写真のような器具を使用し救助することを都市型救助と言います。

なぜ都市型なのかは元来写真にあるロープや器具類は山岳救助で使用する物です。それを都市部で応用して使っていることから都市型という名前が付いています。

この道具を使えば半分の力、3分の1の力で引き上げたりすることが可能です。その反面使用方法を間違えると命に係わる事故につながります。

最近はこの方法を使っての救助が多くなってきました。昔からあったロープでの救助法を排除した消防局もあると聞いています。

 

航空隊(ヘリコプター)

消防のヘリコプターは基本的に防災ヘリという名目で県で管理しています。

各県内の市町村から選ばれた消防士が派遣され隊員となります。なので防災ヘリの隊員は大変優れた消防士なのです。

過去に隊員が亡くなられた防災ヘリの事故が発生たことを記憶しています。事故現場は山岳地帯でしたが、ヘリで救助するという行為はとても危険で命懸けだという事がわかる事案なのです。

神奈川県は横浜消防と川崎消防が独自でヘリコプターを保有運用しており、他の地町村の事故にも対応しているため防災ヘリは無いそうです。

 

消防士の仕事、救助隊を経験して

救助隊の仕事にあこがれを持つ人は多いと思います。

それでは救助隊員には何が大切か、何が必要か経験者の視点からお伝えしたいと思います。ちなみに写真の最前列の一番左にいる人物は私です。

ある訓練に参加したときの写真ですが、この時の私は仕事に対するモチベーションが低く、嫌々やっていました。この時点でこういった気持ちなのですから後々消防を辞めることは必然だったのでしょうね。

 

大切なのはやる気!これが全て

この言葉が全てです。

私は一応救助隊経験者で部隊には所属していました。身体能力は救助隊員として十分、技能もそれなりにありました。

しかし私は救助隊志望ではありませんでした。結果、すぐに異動させてもらいました。多分私の能力を高く評価してもらったうえでの配属だったと思います。

でもやる気が無ければお話になりません。反対に平凡な人物でもやる気を持って一生懸命取り組めば、いずれ必ず一流の隊員に変身します。これは救助隊の話だけではなく、どの世界でも共通の事項だと思いますが。

 

強い感情をぶつけられる事もある

想像していただけると思うのですが、精神的に疲れる可能性はあります。

救助隊は様々な器具を使います。もちろん失敗は許されません。そのため技術の習得時には叱責を浴びることがあります。それはある程度覚悟する必要があると思います。

もちろんその時の叱責をあとに残す人はいませんでしたが、気にする人より気にならない人の方が救助隊の特性はあるかもしれません。

私は部下に対し感情的になったことは無いのですが、私は叱責される事に対して後に残すので、そのあたりも救助隊には向いていなかったのかもしれません。

 

まとめ

救助隊という名前が付く部隊は一つだけではないということがおわかりいただけたと思います。

その一つ一つに専門の技能が必要なプロ集団です。

消防が出動する現場は失敗が許されないため常に強い緊張感があります。だからこそ周りから尊敬されるのだなと離れてから思うようになりました。

その反面精神的に疲れる人も一定数存在します。我慢し続けられる理由は平均以上の報酬と比較的多い非番が保証されているからでしょう。

私のように中途半端な気持ちで救助隊にいると心が疲れるので、若くて意欲があるうちに積極的にアピールして隊員になってください。

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