公務員を40代で退職した私が理由を解説

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私は40代の元公務員で消防士でした。25年間勤務しておりましたが、入った時は定年まで職務を全うするのだろうと信じて疑っておりませんでした。

人生とは何があるかわからないもので、仕事をする意欲を喪失する出来事があり、半ば勢いで退職してしまいました。

今回は私が公務員を40代で退職した経緯、退職時の心境、そして退職後の現在がどのような状況なのか、一人の中年男性の物語をご覧ください。

 

人間関係でこころが疲れ40代で公務員を退職

最もイメージしやすい理由ですね。私は自分でもかなり温厚な人格だと思っています。事なかれ主義ともいえるかもしれません。

しかし、いくら温厚な人物を演じていても、どうしても相性が悪い人物は存在します。そのような人物は私とただ一緒にいるだけで気に入らないのでしょう。

 

人間関係をこじらせたきっかけ

ある時ある上司と一緒のチームになりました。第一印象でこの人とは性格的にあまり合わないと感じました。

私は合わない人とは距離をとる性格でして、その人に対しても触らぬように距離を取っていました。推測ですが向こうも私に対し距離を感じていたと思います。

そのような感情が接触すると、たし算ではなく、かけ算になります。そのような流れで私に対する苛立ちが大きくなってきたことが感じられました。

 

日常会話が1度もない

この人と同じ職場になってから私が異動するまで約1年、挨拶は返してくれましたが日常会話は全くありませんでした。

本当に1度も無しです。

最初はこの人話しかけてこないなという感じでしたが、これが長期間続くと当然ワザとやっているのだなと気が付きます。

私は他人に対し積極的に話しかけられる人間ではないので、ただその状況を受け入れることしかできませんでした。そうなるとお互いの距離はさらに開くだけになります。

 

会話は叱責のみで少し退職を考え始める

その人が私に対して発する言葉は仕事関係の叱責のみでした。その中に私に対する嫌悪感というものが間違いなく含まれていました。確かに私もその人が求めている仕事は出来ていなかったと思いますが、当たりはかなり強かったです。

お互いが笑顔で話し合える間柄ではなく、ただ感情をぶつけられるだけではさすがの私もストレスを感じてきました。4月に一緒の職場になり、7月にはこの人と一緒にいることが嫌になってきました。

 

意向調査に記入

毎年夏頃に、今後職場内でどこの部署に行きたいか、どのような事をやりたいかという意向調査というものがあります。それには今後の意向だけでなく、誰誰さんとうまくいかない、いじめられているから移動させてほしい、ということも書くことができます。

私はこの件について意向調査に書きました。その後人事担当者に呼び出されました。普段の私はこのような事を書く人間ではないということを理解してくれていて、心配になり呼び出してくれたのでした。そして経緯を話し異動させてくれることが確定したのです。数か月我慢すれば離れられるというゴールが見えたのです。

 

その後半年以上状況は変わらず

ゴールが見えたとしても状況は変わらず、私の心は消耗するばかりでした。そして市の全職員に対応しているカウンセラーにカウンセリングを受けに行きました。

話す内容は消防署の人事担当に話したことと同じで相談というよりも愚痴を言いたかったのです。そこまで私は追い詰められていました。

ではなぜ状況に変化が無かったのかというと、私には何も起こっていないよということを演じていたからです。

私は誰にもこの件についてほかの上司や同僚に話しませんでした。親友の同僚にも話しませんでした。

消防はチームで動きます。チームメイト同士がいがみ合うとチームの雰囲気がギクシャクして士気低下につながり、私より下の立場の職員にも気を遣わせることになります。それがどうしても嫌だったのです。

 

40代で公務員を退職したきっかけのひとつが救急隊配属

人事担当のおかげで私はその人と離れることができました。

しかし、結果的に救急隊になったことが私の消防人生に終止符を打つことになってしまったのです。その理由をお伝えいたします。

 

小隊長として配属

私は43歳で救急隊に異動しました。同じ消防職員と言っても消防隊と救急隊は仕事内容がかなり違います。いつも同じ事務所で話し、同じ場所で食事をし、現場で連携しても全く違う職場に転職したような錯覚になりました。

しかも部下は優秀な救急救命士です。救急隊を経験したことが無い私にとって、現場で救命士任せになってしまいます。それは無力感という形になって襲ってきました。

こう書いてしまうと救命士がひどい人物と疑われてしまいそうですが決してそうではなく、救急隊決まった時にかけてくれた言葉は、私の経験を考慮して「任せてください」でした。私も一応それなりに消防隊での実績があったのでリスペクトしてくれていたのもわかっていましたし、例え無力感を感じていても大船に乗るくらいの気持ちでいればよかったのですが・・・

 

ちょっと悪口が多い職場

私にとって頼もしい部下の救命士でしたが、さらに若い隊員に対しての当たりはかなり強かったような気がします。彼らは非常に優秀で業務だけでなく様々なことが高レベルな人物でした。

自分ができることを部下ができない時にはきつい言葉をぶつけることもあり、そんなことでそこまで言わなくてもよいのでは、と思うこともしばしばでした。

そこで少し傷ついている若い子たちを見て私が感じたことはもう少し彼らにブレーキをかけるべきだったのではという罪悪感でした。しかし立場は彼らの上でも現場でいつも助けてくれるので頭が上がらず言う事ができませんでした。

それが私の無力感に拍車をかけました。また、上司にも常に人の悪口を言っている人がいて辟易している部分もありました。

 

出動中の失敗で自信完全喪失

仕事での無力感を感じている中で、私は出動中に失敗をしてしまいます。そこで上司に叱責を受けさらに落ち込んでしまいました。人間関係のこじれで移動させてもらったのですが、心の傷的のものは回復しているわけではありませんでした。

この日から私は仕事に行くことが嫌になっていきます。

そこから辞める決意をした期間の出来事を覚えていないのですが、ある朝に雨が降っていました。雨の日はレインコートを着て自転車で通勤していたので面倒臭く、心がさらに重くなりズル休みをしてしまいました。

このままでは仕事に行けないと感じるくらい気持ちが重く、心療内科を受診し診断書を書いてもらい休暇を取りました。でも、休暇を取った時点でもう退職しようと決めている部分もありました。

 

薬を飲んでも効果なし

話はそれますが、心療内科を受診した時に薬を出されました。余計なことを考えさせないような薬だったと思います。

飲んだ時の体の症状は頭がボーっして目が充血し、睡眠が浅くなりました。すぐに寝られるようにはなりますが、睡眠の質は落ちます。なので2日間で飲むことをやめました。

まあ、私の心の状態など薬など必要が無い程度でだったという事ですね。

 

フェードアウトして退職

3か月の休暇をもらいましたが、気持ちは退職することを決めていました。3か月時間があるのだからやめる準備をしようと思ったのです。

休暇中に外出は禁止されていますが、私は休暇中に退職した次の道への準備を開始しました。そして3か月後、誰にも挨拶をすることなく、適当に辞令を受け退職という流れになったのです。

消防はとても誇り高い職業でしたが、私自身が私に誇りを持つ事ができませんでした。

 

まとめ

私が在籍していた時、私と同様に消防隊しか経験していない当時40代の人が救急隊の小隊長になり、結果退職という事例が私が覚えている限り2例ありました。多分、私と同じような心境だったのではないでしょうか。

結局、私が上司との確執があった時、周りの人は気が付いていたみたいです。実際に声をかけていただいた人もいましたが、「なんだ、みんな知っていたのか」という気持ちと、私が逆の立場ならば決してそのような事をしないことを考えると、個人へ向いていた負の感情が、組織に対象が移りました。

今考えると的外れですが、退職した時の心境は「こんなところ辞めてやる」でした。

私がまだ若かった頃、当時の後輩が退職すると言い出しそれを引き留めたことがありました。「辞めなければいいことがあるから」そう伝え退職を思いとどまらせましたが、結局彼は心が疲れて数年後退職してしまいました。彼のことを思い出すと引き留めたことが申し訳なく思ってしまいます。引き留めなければもっと若いうちに次の可能性を見つけることができたのです。その時間を奪ってしまいました。一度退職する決意をした人は、その時は踏みとどまってもちょっとしたきっかけで行動します。

最近消防でも若いうちに退職する人が多いと聞いています。消防は格好良いし公務員だから定年までという幻想は無くなりつつあるのかもしれません。

私の以上の経験からお伝えしたいことは、できる限り退職しない方法を考えた方が良いと思います。退職した以降に安定した生活ができるのであれば良いのでしょうが、そうならない場合がほとんどです。

40代であれば私のように勢いで退職する前に一度立ち止まって考えることをお勧めします。

これらのエピソードはあくまでも私個人の人格から起因しています。この記事をご覧になっている40代の公務員の方が私と同じ条件で、私と同じ状態になるわけではないと思いますが、こういう例もあるのだということを知っていただければと思います。

 

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